香川の伝統に培われた漆工芸
モリシゲでは、皆様に愛着をもって長くお使いいただくために、木の耐久性(力)と風合いを保たせる塗装技術がとても大切だと考えています。
木製家具の塗装は、家具を美しく装うだけではなく、季節の変化がある我が国の暮らしでは、梅雨時期の湿気や冬季の乾燥から木(素地)を保護する重要な役割を果たしています。
こうした塗りの拘りは、創業以来、変わることのない私たちの家具作りに対するポリシーです。
我社の評価は伝統の漆塗り技術を洋家具の分野にまで取り入れた「塗り」の技術の評価でもあります。
人の手が創りだす家具の美しさ、素晴らしさ「人間の手仕事尊重の理念」は、今も脈々と受け継がれています。
旭 幸廷
加飾(彫漆)
大江 準治
塗り(後藤塗たたき)
横関 剛
加飾(存清)
鶴身 政彦
仕上げ(磨き)
山本 務
彫刻
豊島 茂
木地の工作
堅牢な家具に仕上げるための本堅地(漆を使った下地の工程)
彫刻:香川の伝統的な彫刻法は「讃岐彫り」と呼ばれ、木質に溢れた座卓の脚や飾棚の扉部分に施されます。
布着せ:木地の痩せや接合部分を見えなくし木地を補強するために麻布を糊漆で貼り付けます。
木地固め:水分が入らないように木肌に直接漆を染み込ませて、木地をしっかりと固めます。
地付け:布着せした表面に生漆と地の粉、米糊を混ぜ合わせ、箆で平坦に塗ります。(乾燥後に空砥石で空研きする)
刻苧:木地の接合部分や傷などに刻苧(木粉や米糊に生漆を混ぜ合わせたもの)を補填します。
錆付け:生漆と砥の粉を混ぜた「錆」を付ける工程。素地の形を整え、下塗り前の丈夫で緻密な塗り肌をつくります。
- 【漆塗家具の木地】
- 蒟醤、存清、彫漆など、塗面を彫り図柄を描くための下地法は本堅地と呼ばれもっとも堅牢な手法で、木地の割れや狂いを防ぐものですが、それだけに充分な木材の乾燥、部材の組み方、接着方法などを考慮した精度の高い木地づくりが必要になります。私たちが、自信を持っておすすめできるのは、木材の乾燥からしっかりとした木地づくり、そして最後の加飾、仕上げまで、一貫した工程で製作されていることです。
- 【髹漆法(きゅうしつ)】
- 漆塗の製作は、「髹漆」と呼ばれ、下地から中塗、仕上げまでどれひとつとして疎かにできない、製作の根幹をなすものです。漆塗の工程は「下地付け」、「中塗・上塗」「加飾・仕上げ」の三段階に大別されます。下地は漆塗の基礎となり、木地と上塗の間で様々な技法を表現しやすくするための最も重要な工程です。また漆塗は、下地、中塗、上塗へと塗っては、乾かし、そして研ぎ、幾重にもこの作業を繰り返す、地味で根気と忍耐のいる仕事ですが、この工程なくしては、華麗な加飾はできません。蒟醤、存清、彫漆など技法によってもそれぞれ?漆の方法が異なり、それぞれの目的に合った下地、中塗、上塗が施されます。




