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  3. 2015年6月

『漆が透ける?』

2015.06.18

雨が降ったり止んだりと不安定な天気が続く梅雨真っ只中の今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は弊社でも創業以来ずっと長年携わってきております「漆」の話を少々。

漆製品の説明など聞かれた際にお耳にしたことがありご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが・・・。

 

漆の変色、これは漆がもつ一番の特徴でもあります。

生漆というものは漆桶から出しますとたちまちのうちに黒ずんできます。

これは漆が空気に触れて酸化作用を起こしている事で、乾燥が始まっている現象でもあります。

塗り上がりの漆塗製品は乾燥が始まりますと顔料の色よりも濃く、

酸化作用をおこしている漆の色が強く現れて黒ずんでいますが、乾燥がある程度進んできますとだんだんと

黒ずんでいた茶褐色が薄くなってきて透明に近くなり顔料そのものの色が強く現れる様になってきます。

 

これらの現象を 『漆が透ける』 という言い方で表現しております。

 

これは漆の特筆すべき特長のひとつであり、透けた色を想像しながら塗り色を作る作業は非常に経験を要する

熟練の仕事でもあります。

urushi27・6.jpg

上側の写真:開けてから30秒~1分位、下側の写真:2~3分位

※開けて直ぐは上側の写真よりもう少しクリーム色がかってます。漆の木から掻いて

出てきた直ぐの漆はこのようなクリーム色をしているそうです。

しかし直ぐに酸化して黒ずんできますので白い状態は一瞬ですが・・・。

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