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モリシゲのこだわり

「木との対話」モリシゲ家具づくりのモットーです

伝統の家具づくりに取り組む私たちは、現代のライフスタイルのなかで味わいのある製品を、後世にまで長く使い継がれることを願って、日々誇りをもって邁進しています。
モリシゲ家具のご愛用者は、感性の豊かな方々が多く、常にデザインの一貫性、素材、品質、そしてアフターケアなど、製品に対する誠意あるサービスの提供を求めていらっしゃいます。
こうしたお客様のニーズにお応えするために、私たちは木の選定にはじまり、複雑な手づくりの工程を経て、皆様にお届けできるまで、常に木と向き合いながら製作し、製品(家具)を生きたパートナーとして接してきました。「木との対話」それが我社の創業以来の基本姿勢です。

家具の品質は木で決まります

家具の品質は木で決まります

モリシゲでは北海道産の樺材(木工界ではサクラ材と呼ばれる)を主材として使用しています。香川県高松市で家具づくりを始めて以来、最高の素材として樹齢が200年前後の北海道産の樺材を選択してきました。より安価で加工しやすいブナやオークなどを使いがちな戦後の時代にあって、私たちは頑ななまでに最高の木材を求めつづけてきました。なぜなら、家具は単に生活の道具であるだけでなく、人の心に憩いをもたらし、より豊かな暮らしを支えるものでなければならないと考えているからです。つまり、共に生活するパートナーです。触れて一緒に暮らす、使うほどに愛着が湧いてくる、このような家具をつくることを目標としています。それだけに素材を選ぶクラフトマンの目は真剣です。強情な堅い樺材とどう向き合うかが腕の見せどころとなります。

材料

木は十分な乾燥によって家財として本来の性質をあらわし目的にあった材料となるのです。
製材され、モリシゲ工場に運ばれた北海道産の樺材は、この段階での含水率は30~35%前後、その後約6~8ヶ月間、野外で天然乾燥をします。乾燥を終えた木材は約20~30%前後になり、次は人工乾燥をするために5~7日間、釜に入れ含水率5~6%位までに下げ、その後工場内で含水率8%位までに戻し、環境になじむのを待ちます。このように辛抱づよい長い日々の工程が、木材の加工や組み立ての前にあるわけです。狂いのこないモリシゲの家具の基本がここにあります。

木肌の美しさと、高いクオリティをもとめて(部品の加工)

部品の加工

乾燥後の部材は家具の種類や部品ごとに採寸(木取り)され、表面の削りや、加工にまわされます。熟練のクラフトマンの腕が発揮されるのがこの行程です。機械によって切断され、削られた部材は正確ですが、一本一本異なる木目や性格をもっているため、この後は木を知り尽くした職人の目と手に委ねられます。長い年月、木と向き合ってきた職人はこうした木の性格や木肌の表情など、部材の特徴を読とり、丹念に仕上げ、モリシゲ独特の微妙な肌合いに仕上げていきます。

微調整

手の感覚が一番正しい。
そして、味が分かる人の手と目。(微調整)
木の質がきめ細かく堅い樺材、その表面を滑らかに削るには、樺材にあった刃物が必要です。微妙なカーブの曲面には道具と熟練した職人の手がもとめられます。しかしどんなに滑らかに削ってもそのままでは仕上げの塗装にはかかれません。さらにサンドペーパーで綿密な研磨を重ねます(#180番手~240番手というごく微細なペーパーで研磨)研磨を施した木肌は滑らかに仕上がり、樺材独特の美しい木目が現れてきます。

組み立て

部品(部材)を合わせる組み立て
それは熟練者でも緊張する瞬間。
特に樺材は木の質が堅いので、よほど細心に、しかも木の“機嫌”を見ながら組み立てないと割れてしまいます。いい加減にすると、使っているうちに必ず狂いがでるのです。そこで素材の伸縮を考えてダボを入れ、又ホゾをたたき、十分に“木殺しをする”など熟練の手業が求められます。これを職人言葉で「だまし、だましやる」といい、このコツをつかむのは年季以外ありません。

家具の反りや、割れを防ぐ最良の加工法(フラッシュ構造)

フラッシュ加工

フラッシュ加工(フラッシュ構造)
テーブルの天板、キャビネットの扉など、板状のものの加工法。モリシゲの創業時は漆塗り座卓から始まりましたが、漆の塗装は下地、中塗り、上塗りと通常の仕上げで30数回塗り重ねます。無垢材ですと木の性質上、反りや割れなどの狂いが生じるため、私たちの長い漆塗りの経験から、洋家具の製作においても大型家具の高品質な塗装にはフラッシュ構造が最適と考えています。また、木材資源の無駄や均一な製品作り、後々の修理やメンテナンスのうえでも実証された加工法です。芯材(含水率8~13%)の剛性が強い木で框(かまち)組にして、モリシゲではベニヤを格子に組合せ、表裏にベニヤ合板をダブルで接着剤(中粘度の木工用接着剤)を用いてホットプレス機接着装置で加熱、加圧して仕上げ、しっかりとした板を形成します。フラッシュ板の良否は、芯材の用い方と表面材の質や厚みによって決まります。

ジョイントの接着加工

ジョイントの接着加工(部材の接着)
椅子の狂いやひび割れがおこらないようにするための部材の乾燥接着。曲線で構成されたフレームのフィンガージョイントやダボジョイントに能力を発揮します。接着剤を塗布し、仮組みした製品をプレス機にセットし、接着面の精度を高め、しかも迅速に接着乾燥できます。

樺材は、使えば使うほど木が秘めた艶が出てきます

伝統ある漆塗

伝統ある漆塗のノウハウを生かす
塗装の目的は木を更に甦らせる事です。研磨から最後の仕上げまで17~20回もの工程のなかに、長年の経験と漆塗りの技術が洋塗装の工程にも随所で生かされ、モリシゲ家具の特徴が一番発揮できる塗装方法を取り入れています。

ウレタン塗装

ウレタン塗装(ポリウレタン樹脂塗装)
Polyurethane resin coating
合成樹脂の一つでイソシアート基をポリオールで反応させた塗料で、一般的には2液性です。ウレタン塗料はラッカー塗料に比べて肉もち、硬度、耐溶性、黄変、耐光性にすぐれています。一度硬化すると、溶剤に犯されることはありません。ウレタンエナメルを塗布後、ウレタンクリアを吹くことにより、深みのある色合いに仕上がります。塗膜の厚さや、透明度、強度、硬度などの面で他のクリアーとは一味違った高級感に仕上がります。また、ウレタン塗料は顔料の混入した主剤に硬化剤を混合して化学反応させる仕組みです。手間はかかりますがその塗膜の厚さと、深い輝き、表面の美しさはアクリルの比ではありません。
塗装の工程
  • 1. 素地の調整:#80~150番で研磨、汚れをシンナーで除去し、パテまたはコクソ等で穴埋めをして、圧縮空気でほこりを除去、木の赤身(あかみ・心材)、白太(しらた・辺材)が混じるときは、白太を着色して色調整をする。
  • 2. 着色:オイルステイン、水性ステイン、顔料ステインや混合溶剤塗料液などから選んで、着色、そして表面を拭きとる(ワイピング)
  • 3. 下塗り:2液型ウレタンウッドシーラーを塗装、乾燥後に#320番ペーパーで研磨する。
  • 4. 目止め:ウレタン目止め、合成樹脂目止めなどのサンディングシーラーで目止め、#400番で軽く研磨する。
  • 5. 中塗り:ウレタンサンディングシーラーを塗装し、#300~400番で研磨、塗膜の肉付きをもたせるために3~4回繰り返す。
  • 6. 補色(色の補正):製品全体の色調の調和を考えて最終の調整をする。その上にボカシ、ハイライト、アンティークなどの特殊な仕上げもこの行程で行う。
  • 7. 上塗り:一般にクリヤー仕上げといわれ、最終の仕上げとなります。ウレタンラッカーなどの下地塗料にあった塗料で塗装、そして同時に製品に要求される塗膜の艶(3分艶、5分艶・・・というように)に指定どおりに仕上げる。

※塗料・接着剤は環境や人に配慮して、有害なVOC(厚生労働省指定ホルムアルデヒド他)等の対策を行っています。

伝統ある漆塗

艶出し、艶消し仕上げ(Gloss Finish・Matt Finish)
塗面が光るように磨いているのが「艶出し」、表面がピカピカの光沢を「全艶」、鏡面仕上げとも呼ばれ、肉付きの厚い塗膜の仕上げが多いのが特徴です。「艶消し」は全艶から、3分艶消し、5分艶消し、7分艶消し、そして10分艶消し「艶なし」まであります。7分艶消しとは“7分艶消し+3分艶出し”のことです。無数の導管(孔)を埋めて塗装した場合は、塗面がフラットで艶やかな表面仕上がりになります。この手法はピアノや高級家具に使われ、耐久性にも優れ、木肌の保護には最も適した仕上げ方法で、モリシゲの洋塗装製品の殆どがこの手法を採用しています。

ウレタン塗装

木地仕上げ、ナチュラル仕上げ(Natural Finish)
木材の自然の風合いと、素材の持つ質感を最大限に生かした仕上げで、ソフトな木肌の感触には味わいがあり、カジュアルな雰囲気をかもし出します。モリシゲでは木地仕上の弱点である木の表面の防護(目止め)に塗料そのものを使用しています。ただ全ての木材は長い歳月を経るとともに色やけ(黄変性)を生じ易い特徴があり、この仕上げ方法の欠点ともされています。

伝統ある漆塗

目はじき仕上げ(Open Pore Finish)
木の肌には無数の導管があいていて、この小さな孔(こう)を目止めのときにオープンにするかクローズ(ふさぐ)にするかによって、仕上がり具合が大きく変わってきます。オープンする手法では導管の孔の部分がくぼみ、木肌の木目全体がくっきりと見え、生き生きとした木の表情が得られます。モリシゲでは、セミオープン(1/2程度目止めする)の方法を採用して、和の風情を表現する場合によく使われます。
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